不振でも逃げない本田真凜　「逃げ道の先には行き止まりしかない」妹・望結の言葉支えに

＜全日本フィギュアスケート選手権第３日＞女子フリー、華麗な滑りを見せる本田真凜

◇フィギュアスケート全日本選手権第３日（２０１８年１２月２３日　大阪・東和薬品ラクタブドーム）

【写真】女子フリー、笑顔で演技をする本田真凜

　女子フリーが行われ、本田真凜（ＪＡＬ）はジャンプでミスが相次ぎ１１１・４８点で、ＳＰ１８位の５２・７５点と合わせて合計１６４・２３点とスコアを伸ばせなかった。

　今季から米国に拠点を移し、ジャンプなど全てを見直してきた。ＧＰシリーズ２戦でも８、６位に沈むなど好結果を残せていないが、「こういう風になると、少し分かっての決断だった」と明かす１７歳は、「逃げることは絶対にしたくない」と語気を強める。

　不振の本田を支えているのが、女優とスケーターの二刀流で奮闘する妹・望結の「逃げ道の先には、行き止まりしかないよ」という言葉だ。「その言葉を信じていきたい」。逃げずに現実と向き合う本田なら、輝きを取り戻せるはずだ。

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米拠点の本田真凜精彩欠く…逃げ道なしと妹望結檄も

女子フリー　フリーで滑る本田真凜

＜フィギュアスケート：世界選手権代表選考会兼全日本選手権＞◇23日◇東和薬品RACTABドーム◇女子フリー

【写真】ＣＡ姿を披露する本田真凜

SP18位の本田真凜（17＝JAL）は、フリーで111・48点、合計で164・23点と精彩を欠いた。3回転サルコーが2回転になるなど、ジャンプで悪い流れが続いた。

米国に拠点を移して1年目は苦難のシーズンとなったが、妹で女優の望結から「逃げ道の先には行き止まりしかないよ」と言われたという。

本田は「こうなることはわかっての（米国行きの）決断だった。腐らずにやっていきたい。今季はなかなかうまく演技できなかったですが、少しずつなじんでくると思う。もう少し時間が必要かなと思うけど、去年よりもスケートと向き合えている」と口にした。

本田は21日のSPでもジャンプにミスが重なって「すごく残念な演技でした。うまく期待に応えられず、残念です」と話していた。

師事するアルトゥニアン・コーチからは「1年目はうまくいかないよ」と言われていたという。本田は「それでも、うまくいきたいなという焦りもあった。でも今回の試合で吹っ切れた。ゼロからのスタートです。少しずつ練習のことを試合で出せるようにしたい」と来季を見据えていた。

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